宮崎大学医学部寄附講座「LIC活動報告発表会」を開催
10月17日(金)、都農町中央公民館にて、宮崎大学医学部寄附講座による「LIC(長期滞在型地域医療実習)活動報告発表会」が開催されました。 本発表会では、今年度の実習を終えた医学部生2名が、都農町での実習内容や地域での学びを発表しました。
また、第1期生として都農町でLIC実習を経験し、現在は都農町国民健康保険病院 総合診療科専攻医として勤務している卒業生による講話も行われました。

「LIC(長期滞在型地域医療実習)」とは
LICは、医学部生が12週間にわたり地域の医療現場に密着し、診療・介護・地域活動などを通して医療のあり方を学ぶ実習制度です。
都農町では、医療現場での実践に加えて、町内行事への参加や住民との交流など、「地域とともにある医療」を体感できる学びの機会を提供しています。
学生・卒業生からの声
学生からは、実習での患者さんとの関わりを通じて自分の思い込みに気づき、地域医療は地域全体の支え合いで成り立っていることを学んだとの報告がありました。また、医療技術だけでなく、患者の生活や背景、思いを理解することの大切さを実感したという言葉もとても印象的でした。
一方、LIC卒業生で現在専攻医として活躍している医師からは、
「都農町の温かい雰囲気の中で落ち着いて診療に臨むことができている」
「病院と地域がしっかり連携し、住民に寄り添う医療を実践できている」
と話しがあり、都農町での充実した日々が伝わる内容となりました。
学生時代の実習をきっかけに都農町へ戻り、地域医療を支える立場として活躍する姿は、地域での学びがそのまま地域医療の力となって循環していることを実感させるものでした。

弊財団は都農町と連携し、2020年4月に宮崎大学医学部ならびに地域資源創成学部の寄附講座を開設。保健・介護 ・福祉、そしてまちづくりが有機的に連携し、健康で自分らしく暮らせる多世代共生社会の実現を目指しています。
今後も、宮崎大学や町、医療機関と連携しながら、地域に根ざした医療人材の育成と医師の地域定着を支援してまいります。
