講演会「脳の健康と身体の健康から考える『元気な百年人生の暮らし方』」を開催しました!
6月28日(金)、一の宮交流館で脳と身体の健康に関する講演会を開催しました。講演会は、脳の健康づくりに関する連携協定を都農町と一般社団法人ブレインインパクトが締結して初めての講演会で、町民75名の方にご参加いただきました。
講演会は「脳の健康」と「身体の健康」の2部構成。「脳の健康」の講演者は山川義徳氏(京都大学経営管理大学院特命教授・一般社団法人ブレインインパクト理事長)。山川氏は、脳の健康指標「BHQ」を開発され、脳の健康を維持・向上するための行動(「BHQ Actions: 楽しく無理なく脳を健康にする18の行動指針」)を示すなど、脳の健康づくりに関する取組みを推進されています。講演会でも「BHQ」の説明や「BHQ」をより良くするポイントを教えていただきました。
「身体の健康」の講演者は吉村学氏(宮崎大学医学部地域包括ケア・総合診療医学講座/都農寄附講座教授)。吉村氏は、今年度から都農町国民健康保険病院に常勤しており、町内の各地区で健康相談会を開催するなど、積極的に地域に出向く活動をされています。講演会では、かかりつけ医を持つことの大切さや身体と心の病気の予防等について、お話いただきました。
山川氏と吉村氏の講演の後は、お二人による対談を行いました。山川氏からは吉村氏に、都農町で暮らす町民の皆さんの病気の特徴について質問があり、吉村氏より「喫煙率は下がっているものの、タバコを吸っている人がまだまだいる印象を受ける」「病気は糖尿病が多い」と回答がありました。また、吉村氏からは山川氏には、「都農町では農業や畜産業を営まれており、高齢になってからも働いている方も多く、休息を十分に取れていなかったり、季節ごとに不規則な生活リズムになったりすることがあり、脳の健康の観点からも予防について、啓発できると良いと思う」とコメントされ、脳の健康からのアプローチについて、対談がなされました。
質疑では、町民の方から積極的に手が挙がり、特に休息についての質問が多く、山川氏と吉村氏とそれぞれからアドバイスを得られました。
講演会を通して、脳と身体の健康について、参加者一人ひとりが自身の生活を振り返る機会となったのではないかと思います。つの未来財団では、町民の皆さんの取組みに伴走していけるよう、今回の講演会で両先生から町民の皆さんに向けていただいた助言を元に、今後も様々な取組みを行なってまいります。