サービス 寄附講座 ENDOWED COURSE

健康で自分らしく暮らせる多世代共生社会の実現

人口1万人のまち都農町では、超高齢社会を迎える中、
医療を核として保健・介護 ・福祉、そしてまちづくりが有機的に連携し、
健康で自分らしく暮らせる多世代共生社会の実現を目指しています。

つの未来財団では2020年4月に宮崎大学の医学部、地域資源創成学部との寄附講座を開設しました。
町として単独での寄付講座の開設は全国的にも珍しく、宮崎県内では初めての取り組みです。

寄附講座 事業紹介 OVERVIEW

2018年8月に都農町と宮崎大学は「まちづくり団体」に関する協定を締結し、2020年4月から弊財団を通じて医学部・地域資源創成学部の寄附講座を設置しました。各講座に2名ずつ専任教員を配置いただき、都農町を活動領域として、学生教育を通して町が抱える地域課題の解決支援を行うものです。町として単独での寄附講座開設は全国的にも珍しく、宮崎県内では初めての取り組みです。

医学部寄附講座「地域包括ケア・総合診療医学講座」

医療を核として保健・介護・福祉、そしてまちづくりが有機的に連携した地域包括ケア(都農まるごとケア)の仕組みを構築するとともに、都農町を拠点として総合診療医の育成に取り組みます。教員が都農町国民健康保険病院を拠点に活動しています。

総合診療医とは?
主に地域を支える診療所や病院において、他の領域別専門医、一般の医師、歯科医師、医療や健康に関わるその他の職種などと連携し、地域の医療、介護、保健など様々な分野でリーダーシップを発揮しつつ、多様な医療サービスを包括的かつ柔軟に提供する医師を言います。
出典:宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座HPより

出典:広報つの2019.6より

活動内容 ACTIVITY

地域包括ケアの要となりうる総合診療医。超高齢社会の日本、特に人口減少していく地方においては、その育成が急務です。都農町および都農町国民健康保険病院をフィールドとして、宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座とともに、総合診療医育成の教育パイプラインを形成しています。令和2年度より12週間連続の実習を受け入れています(都農ファーストプログラム)。世界では多くの医学部で採用されていますが、日本国内では2番目の事例です。実習生に地域や住民のことを知ってもらうため、保健や介護現場、住民活動への参加といった医療機関外での実習機会をつくるようにしています。生活者の視点から医療をとらえ直す良いきっかけになり、医師に対して地域社会から求められることへの理解が進みます。

地域資源創成学部寄附講座「地域経営学講座」

産業振興・地域振興による地域経営を展開し、外貨の獲得や地域経済循環による豊かさの実現に取り組み、あわせて地域で活躍する人材の育成に取り組みます。学生の実習やインターンシップなど、都農町内に活動拠点を設け活動しています。

講座HPはコチラ
https://www.miyazaki-u.ac.jp/miyadaitsuno/

活動内容 ACTIVITY

1年生前期必修科目「地域学基礎」(都農学)においては、全ての入学生が都農町で学んでいます。15回計22.5時間の授業の中で地域を見る眼を養う基礎的な科目で、資源や地域間格差について考えます。都農町でのフィールドワークによる地域資源マップ作成の実習や、都農町長をはじめとする地域のゲストスピーカー講義を取り入れるなど、学びのフィールドとして都農町を位置づけています。
また、2~3年次のインターンシップは、社会で求められる実践力を身に付けるとともに、将来の進路を考える貴重な機会となっています。毎年都農町の民間企業等に受け入れていただき、町と大学生との繋がりを生むきっかけにもなっています。
その他にも町内小中学校との連携事業、都農町をフィールドに企画・実践を行うチャレンジプログラムなど活動の幅を広げています。