宮崎大学寄附講座中間報告会が開催されました。
3月22日(水)、宮崎大学都農寄附講座の中間報告会が都農町ビジターセンターで開催されました。
当日は、町内の関係者16名、大学関係者15名が出席。地域資源創成学部「地域経営学講座」、医学部「地域包括ケア・総合診療医学講座」の3年間の取り組みや今後の展望について、担当教員から説明がありました。また、町及びつの未来財団が委託している「都農町健康まちづくりのための調査研究」、「都農町ダイバーシティプロジェクト」についても、それぞれ報告がありました。
下記、各学部、研究の主な報告内容です。
地域資源創成学部
令和4年度、284名の地域資源創成学部生が都農町を訪れた。1年次の正課授業では、エリアに分かれて地域資源を調査し、課題を明確化して具体的な解決案を提案。2・3年次は町内の企業調査を行う正課授業に加え、選択授業として津波避難経路調査プロジェクトなどを実施した。ゼミナールや卒業研究では、町内の交通や空き家問題の研究が進められた。3年間の研究を基盤に、今後は地域課題の解決や地域活性化のための提案、医学部と連携した健康まちづくりに取り組む。
医学部
地域包括ケアと総合診療の2つの軸のもと、町の医療に従事した。日々の国民健康保険病院での医療提供だけでなく、充実した在宅医療、医師の養成などに注力。新型コロナウイルス患者の対応に追われながらも、2020年10月には在宅療養支援病院の認定を受け、往診や訪問看護を始めた。また、長期滞在型実習として3年間で9名の医学生を受け入れ、主治医として医療にあたってもらい、地域イベントにも参加した。今後は、より地域に開けた病院を目指し、体制構築や、さらなる地域医療の発展、臨床研究を進める方針。
臨床研究支援センター「都農町健康まちづくりのための調査研究」
町民を対象にした日ごろの生活習慣についてのアンケート、身体計測等の各種測定を実施。データベースの解析から、町の特徴として、高血圧、1日の総身体活動値が低い方が多いこと、健康感・幸福感ともに全国平均値を上回っているなど、興味深い結果があった。今後は町や各寄附講座との連携を図り、生活習慣病関連因子の探索、心身の不調やストレスなどの解析を行いたい。
清花アテナ男女共同参画推進室「都農町ダイバーシティプロジェクト」
小中学生やその保護者を対象に実施したダイバーシティに関するアンケートの結果を踏まえ、令和4年度に町内の小中学生に向けたアンコンシャス・バイアスの授業を提供。多くの生徒・児童が、ダイバーシティの考え方に気づきを得た様子でした。多様性を受け入れるマインドを育み、豊かな人づくり・まちづくりに繋げるべく、令和5年度も授業の継続に加え、小中学校への情報提供、教員・保護者対象の研修の実施に取り組む。
報告会の内容、当日配布されたレポートは、宮崎大学Webページからご覧いただけます。
宮崎大学Webサイト
都農町寄附講座中間報告会を開催
宮崎大学地域資源創成学部地域経営学講座Webサイト
3/22 中間報告を開催し、中間報告レポートを発行しました。
中間報告レポートPD
つの未来財団は都農町と連携し、2020年4月に宮崎大学医学部ならびに地域資源創成学部の寄附講座を開設。医療を核として保健・介護 ・福祉、そしてまちづくりが有機的に連携し、健康で自分らしく暮らせる多世代共生社会の実現を目指しています。