宮崎大学都農町寄附講座 卒業研究・活動報告会を開催しました
令和8年2月16日(月)、宮崎大学都農町寄附講座卒業研究・活動報告会を開催し、町長、町議会議員をはじめ、町民の皆さま約35名にご参加いただきました。
本報告会は昨年度に続き3回目の開催となります。今回は、地域資源創成学部都農寄附講座の卒業論文発表に加え、医学部都農寄附講座の活動報告、都農町チャレンジ企画の実施報告、第7次長期総合計画策定に向けた取り組み報告、さらに「オーラルヒストリー 混乱から復興へ ― 宮崎県都農町 口蹄疫から15年 ―」の出版報告など、多岐にわたる内容が発表されました。あわせて、令和6・7年度に都農町で実施された実習の成果をまとめたポスター展示も行われ、これまでの取り組みの積み重ねが紹介されました。

今年度も、地域課題や地域資源に着目した幅広い調査・研究が行われ、卒業論文の報告およびPBL(Project Based Learning)の活動報告が実施されました。その過程で多くの町民の皆さまとの意見交換や協働の機会が生まれ、報告後には活発な質疑応答が行われました。それぞれのテーマについて新たな視点や示唆が共有されました。

医学部都農寄附講座からは、都農町国保病院を拠点としたLIC(長期滞在型臨床実習)の活動報告が行われました。地域の医療現場をフィールドに、複数の診療科を横断しながら実践的に学ぶ実習の様子が紹介され、大学内での実習とは異なる環境の中で、患者に継続的に関わる経験や町内の多職種の方々との連携を通じて得られた学びや成長が報告されました。学生からは、本実習を通して身についた力や、LICならではの強みについて具体的な発表がありました。

続いて、都農町チャレンジ企画の活動報告として、学生団体による取り組みが紹介されました。
町内小中学生を対象としたデジタル講座を担当した宮崎大学文化部dotcube(ドットキューブ)による活動報告では、「パソコン分解講座」や「VR体験会」の開催、町内イベントでの出張講座などを実施し、子どもたちに新たな学びの機会を提供しました。参加者の楽しそうな様子や、継続開催への期待も紹介されました。
次に、都農ワインの新酒発売にあわせて、都農ワインの丘ステージで野外ライブを開催した「軽音部あきかん」の取り組みが報告されました。学生自らが企画・運営を行い、音響や広報、当日の進行まで主体的に関わりました。都農ワインと音楽を同時に楽しめる空間を創出し、地域の来場者や観光客が交流できる場となりました。新酒発売の魅力発信にもつながり、地域資源と若者の感性を掛け合わせた新たな賑わいづくりの実践事例として報告されました。


さらに、令和8年度に策定予定の第7次長期総合計画に向け、都農町寄附講座による新たな政策づくりと人材育成を目的とした大学との連携展開についても報告がありました。「地域資源」と「大学の知見」を掛け合わせた取り組みの方向性や、今年度実施した若手職員研修の内容、今後の展開について説明が行われました。

最後に、「オーラルヒストリー 混乱から復興へ ― 宮崎県都農町 口蹄疫から15年 ―」の書籍完成が報告されました。発生から15年の節目にあたり、当時の経験や教訓を記録として残し、次世代へ伝えていくことの大切さが共有されました。

今後も宮崎大学との連携を深めながら、地域とともに学び、その成果を地域へ還元する取り組みを継続し、持続可能なまちづくりにつなげてまいります。
